ファクタリング手数料が安い会社5選|相場・手取り額を比較
「100万円の請求書なのに、振込額はこんなに少なくなるのか」
ファクタリング会社から届いた見積書を見て、予想以上の手数料に戸惑う経営者や個人事業主もいるでしょう。
ファクタリングは、入金期日前の売掛金を売却して資金化する方法です。融資とは仕組みが異なりますが、利用時には買取代金から手数料が差し引かれます。手数料が5%なら100万円の売掛金に対する手取り額は95万円、10%なら90万円です。
実際の手数料は、売掛先の信用力、支払期日までの日数、契約方式、必要書類の内容などによって変わります。そのため、公式サイトに掲載された「○%から」という下限だけでは、どの会社が安いか判断できません。
この記事では、手数料を重視して比較したいファクタリング会社5社を紹介します。100万円の売掛金を売却した場合の手取り額や、見積もりを比べるときのポイント、契約前の注意点も解説します。

Contents
この記事の結論
ファクタリング会社を手数料で比較するときは、広告に表示された下限料率ではなく、次の3点を確認することが重要です。

- 契約時に適用される手数料率
- 手数料以外に発生する費用
- すべての費用を差し引いた最終振込額
手数料の下限が低い会社でも、その料率が自社の売掛金に適用されるとは限りません。同じ請求書、同じ希望金額、同じ契約方式で複数社から見積もりを取り、最終振込額を比較しましょう。
ファクタリングの手数料とは
ファクタリングの手数料は、売掛債権の買取サービスを利用する対価として、売掛金の額面から差し引かれる費用です。
基本的な計算方法は次のとおりです。

たとえば、100万円の売掛金を手数料8%で売却し、ほかに費用が発生しない場合は、手数料が8万円、最終振込額は92万円です。
一方、事務手数料や振込手数料などが別途発生する契約では、実際の振込額が92万円を下回ることもあります。見積書では、手数料率だけでなく費用の総額を確認してください。
100万円の売掛金を売却した場合の手取り額
以下は、追加費用が発生しないものとして計算した単純試算です。
| 手数料率 | 手数料額 | 手取り額 |
| 1% | 1万円 | 99万円 |
| 3% | 3万円 | 97万円 |
| 5% | 5万円 | 95万円 |
| 8% | 8万円 | 92万円 |
| 10% | 10万円 | 90万円 |
| 15% | 15万円 | 85万円 |
手数料が5%と10%では、100万円の売掛金に対する手取り額に5万円の差が生じます。利用額が300万円なら差額は15万円、500万円なら25万円です。
ただし、低い手数料だけを理由に契約先を決めるのは適切ではありません。契約方式、入金予定日、追加費用、償還請求に関する条項なども含めて判断する必要があります。

2社間・3社間ファクタリングの手数料相場
一般的な手数料の目安として、日本中小企業金融サポート機構の解説では、2社間ファクタリングが8~18%、3社間ファクタリングが2~9%と紹介されています。

2社間ファクタリング
- 契約当事者: 利用者とファクタリング会社
- 売掛先への通知: 原則として不要
- 特徴: 売掛先に知られずに利用しやすい一方、ファクタリング会社が売掛金を直接回収しないため、3社間より手数料が高くなる傾向があります。
3社間ファクタリング
- 契約当事者: 利用者、売掛先、ファクタリング会社
- 売掛先への通知: 必要
- 特徴: 売掛先が債権譲渡を承諾し、ファクタリング会社へ直接支払うため、回収上のリスクが低くなり、2社間より手数料が抑えられる傾向があります。
この数字は一般的な目安であり、すべての会社や契約に当てはまるものではありません。実際の条件は個別の見積もりで確認してください。
出典:日本中小企業金融サポート機構「ファクタリングの手数料」
ファクタリングの手数料を左右する主な要因

1.売掛先の信用力
ファクタリングの審査では、利用者の経営状況だけでなく、売掛先が期日どおりに代金を支払えるかが確認されます。継続的な入金実績があり、売掛先の支払い能力を確認しやすい案件は、手数料が抑えられる可能性があります。
2.支払期日までの日数
売掛金の支払期日が遠いほど、ファクタリング会社が代金を回収するまでの期間が長くなります。一般に、支払期日までの期間が短い債権のほうが、審査上のリスクは低いと判断されやすくなります。
3.契約方式
3社間ファクタリングは売掛先が契約に加わるため、2社間ファクタリングより手数料が低くなる傾向があります。ただし、売掛先への説明や承諾が必要です。
4.売掛金の金額
売掛金が少額の場合、買取額に対する事務コストの割合が大きくなります。そのため、小口案件では手数料率が高くなる場合があります。
5.取引を証明する資料
請求書だけでなく、契約書、発注書、納品書、過去の入金明細などを提出できれば、取引の実在性を確認しやすくなります。必要書類を不足なく提出することは、審査を円滑に進めるうえでも重要です。

手数料を比較したいファクタリング会社5選
以下のサービス内容は変更される場合があります。申込み前に公式サイトで最新情報を確認し、契約条件は書面で確認してください。
また、以下の案内には広告リンクを含みます。手数料の下限だけで決めず、同じ請求書・同じ希望金額・同じ契約方式で2~3社へ見積もりを依頼してください。追加費用を含む最終振込額まで比べると、実際に残る金額を判断しやすくなります。
| 会社名 | 比較項目 | CTA |
|---|---|---|
| QuQuMo | 手数料1%から。オンライン完結、最短2時間。適用料率と最終振込額を見積もりで確認。 | 手数料と振込額を確認 |
| 日本中小企業金融サポート機構 | 手数料1.5%から。買取金額に下限・上限なし。契約方式と諸費用を確認。 | 無料で見積条件を確認 |
| ビートレーディング | 2社間・3社間に対応。必要書類2点、最短2時間。方式別の手数料を比較。 | 2つの方式を無料相談 |
| ラボル | 手数料一律10%。フリーランス・個人事業主向け、オンライン完結。 | 一律手数料の条件を確認 |
| えんナビ | 24時間365日相談受付。2社間・3社間に対応。審査・振込時間は個別確認。 | 手数料の見積もりを相談 |
QuQuMo(ククモ)
QuQuMoは、株式会社アクティブサポートが提供するオンライン型ファクタリングサービスです。公式サイトでは、手数料は1%からと案内されています。
申込みから契約までオンラインで進められ、法人と個人事業主の双方が利用対象です。公式案内では入金まで最短2時間とされていますが、必要書類の準備状況や審査内容、申込時間によって所要時間は変わります。
比較時に確認したい項目
- 自社の案件に適用される手数料
- 契約に必要な書類
- 審査後の最終振込額
- 希望日までに入金可能か
日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人が運営する資金調達支援サービスです。公式サイトでは、ファクタリング手数料を1.5%からと案内しています。
買取金額に下限・上限を設けていないと案内されているため、少額から比較的大きな売掛金まで相談候補にできます。ただし、実際の手数料は売掛金額、支払期日、売掛先の信用力、契約方式などによって決まります。
比較時に確認したい項目
- 対象となる売掛債権
- 契約方式
- 手数料以外の諸費用
- 審査後の振込予定日
ビートレーディング
ビートレーディングは、2社間・3社間ファクタリングを取り扱うファクタリング会社です。
契約方式によって手数料や売掛先への通知の有無が変わるため、見積もりを依頼するときは、どちらの方式を前提とした金額か確認しましょう。入金を希望する日が決まっている場合は、必要書類と審査日程もあわせて確認する必要があります。
比較時に確認したい項目
- 2社間と3社間の見積条件
- 売掛先への通知の有無
- 必要書類
- 手数料と最終振込額
ラボル
ラボルは、フリーランスや個人事業主などを主な対象としたオンライン型ファクタリングサービスです。公式案内では、手数料は一律10%とされています。
下限だけを表示する方式ではなく、手数料率があらかじめ示されているため、手取り額を計算しやすい点が特徴です。ただし、他社の個別見積もりが10%を下回る場合もあるため、一律10%であることだけを理由に有利とは判断できません。
比較時に確認したい項目
- 売却する請求書が対象になるか
- 提出できる取引資料
- 利用可能額
- 入金予定日
えんナビ
えんナビは、株式会社インターテックが提供するファクタリングサービスです。24時間365日の相談受付を案内しているため、平日の日中に時間を確保しにくい事業者も相談しやすいサービスです。
手数料は契約条件によって決まるため、申込み前に金額を断定することはできません。売掛債権の対象条件、必要書類、審査後の手数料、最終振込額を見積書で確認しましょう。
比較時に確認したい項目
- 相談受付と実際の審査時間
- 買取対象となる売掛金
- 手数料と追加費用
- 入金可能日
5社を比較するときの選び方
| 目的・ニーズ | 比較候補 | 確認項目 |
| オンラインで手続きを進めたい場合 | QuQuMo、ラボル | 本人確認や契約を含め、どこまでWeb上で進められるかを確認します。必要に応じて電話確認が行われる可能性も確認してください。 |
| 手数料の下限を重視する場合 | QuQuMo、日本中小企業金融サポート機構 | 「1%から」「1.5%から」は下限表示です。自社に適用される料率と最終振込額を確認してください。 |
| 手数料を事前に計算したい場合 | ラボル | 一律10%の対象条件や、手数料以外の費用が発生しないかを確認します。 |
| 2社間と3社間を比較したい場合 | ビートレーディング | それぞれの契約方式について、手数料、所要日数、売掛先への通知の有無を確認します。 |
| 営業時間外にも相談を始めたい場合 | えんナビ | 相談の受付時間と、審査・契約・振込が実際に行われる時間は同じとは限りません。希望日までの入金が可能か確認してください。 |

手数料を抑えるためにできること
- 複数社から同じ条件で見積もりを取る:比較するときは、売掛金額、売掛先、支払期日、希望する契約方式をそろえて伝えます。条件が異なる見積書を比べても、どの会社が有利なのか正確に判断できません。
- 最終振込額で比較する:手数料率が低くても、事務手数料や振込手数料などが加算されれば、手取り額が少なくなる場合があります。最終振込額は「売掛金額-手数料-その他の費用」で確認します。
- 支払期日が近い売掛金を選ぶ:支払期日までの期間が短い売掛金は、ファクタリング会社の回収リスクが比較的低いと判断される可能性があります。
- 入金実績を示す:同じ売掛先から継続的に入金されていることを通帳明細などで示せれば、売掛債権の信用を確認しやすくなります。
- 取引資料をそろえる:請求書のほかに、契約書、発注書、納品書、メールなどを用意します。売掛金が発生した経緯を説明できる状態にしておきましょう。
- 3社間ファクタリングも検討する:売掛先の承諾を得られる場合は、3社間ファクタリングの見積もりも比較候補になります。ただし、手続きに時間がかかる可能性や、取引先への説明が必要になる点も考慮してください。
金融庁の注意喚起から見る契約前の確認事項
金融庁は、ファクタリングを装った違法な貸付けについて注意を呼びかけています。
契約書に「債権譲渡」と書かれていても、実際の取引内容によっては貸付けに該当する場合があります。契約前には、次の点を確認してください。
- 買取代金が不自然に低くないか売掛債権の額に比べて買取代金が著しく低い場合は、手数料の内訳と契約内容を慎重に確認します。
- 売掛先が支払わなかった場合の負担売掛先から代金を回収できなかったときに、利用者へ買戻しや補償を求める条項がないか確認します。契約の名称だけではなく、実際に誰が未回収リスクを負うのかを見ることが重要です。
- 契約書の控えを受け取れるか契約内容を後から確認できるように、契約書、見積書、重要事項の説明書などを保存してください。
- 給与ファクタリングと混同していないか個人の賃金債権を買い取る給与ファクタリングについて、金融庁は貸金業に該当するとの見解を示しています。本記事で紹介している事業者向けの売掛債権買取とは異なります。
申込みから入金までの一般的な流れ

手数料が安く見えても注意したいケース

- 「手数料0%」など極端に低い表示適用条件が限定されていたり、別の費用が加算されたりする可能性があります。最終振込額と契約条件を確認してください。
- 見積書の内訳が分からない手数料、登記費用、事務手数料などの内訳が書かれていない場合は、契約前に書面で説明を求めましょう。
- 契約を急かされる見積書や契約書を読む時間を与えずに契約を求められた場合は、その場で判断せず、内容を持ち帰って確認することが大切です。
- 契約書の控えを渡してもらえない契約後のトラブルを防ぐため、署名した契約書の控えを必ず受け取ってください。
- 同じ売掛債権を別の会社へも譲渡するよう勧められる同じ売掛債権を複数社へ譲渡する二重譲渡は、重大なトラブルにつながります。同じ債権について複数社から見積もりを取ることと、複数社へ譲渡することは異なります。
よくある質問
Q. 「手数料○%から」と表示されていれば、その料率で利用できますか?
必ずしも下限料率が適用されるわけではありません。実際の手数料は、売掛先の信用力、支払期日、契約方式などを基に決まります。見積もりで自社に適用される条件を確認してください。
Q. 複数社へ同時に見積もりを依頼しても問題ありませんか?
見積もりを比較すること自体は問題ありません。ただし、同じ売掛債権を複数社へ譲渡してはいけません。契約する会社は1社に決めてください。
Q. 赤字や税金滞納があっても利用できますか?
ファクタリングでは売掛先の支払い能力が重視されますが、利用者の状況をまったく確認しないわけではありません。対応は会社や滞納状況によって異なるため、事実を伝えて相談してください。
Q. 個人事業主も利用できますか?
個人事業主に対応する会社もあります。ただし、対象となるのは原則として事業によって発生した売掛債権です。個人の給与や将来受け取る予定の給与とは異なります。
Q. 手数料以外に費用がかかることはありますか?
会社や契約方式によっては、振込手数料、事務手数料、債権譲渡登記に関する費用などが発生する可能性があります。見積書で総額を確認してください。
Q. 一番手数料が安い会社はどこですか?
すべての事業者にとって一律に最安となる会社は決められません。公式サイトの下限料率ではなく、同じ売掛債権を条件に複数社から見積もりを取り、最終振込額で比較する方法が現実的です。
まとめ
ファクタリングの手数料は、会社名だけで決まるものではありません。売掛先の信用力、支払期日、売掛金額、契約方式、提出資料などによって変わります。
手数料を比較するときは、次の順序で確認しましょう。
- 同じ売掛債権を条件として複数社へ見積もりを依頼する
- 手数料率だけでなく、手数料額と追加費用を確認する
- 最終振込額と入金予定日を比較する
- 契約書で未回収時の負担や解約条件を確認する
- 納得できる1社とだけ契約する
QuQuMo、日本中小企業金融サポート機構、ビートレーディング、ラボル、えんナビは、それぞれ対象者や契約方式、手数料の示し方が異なります。
広告に表示された数字だけで決めず、自社の売掛金を基に提示された最終条件を比較してください。
見積もりを比較したい場合は、必要書類をそろえたうえで2~3社へ同じ条件を伝えると、手取り額の違いを確認しやすくなります。

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出典・参考資料